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ヘアライター佐藤友美の 人生は髪から変わる

Special Hair Column

7

髪のために避けたいこと

髪の毛は「血の余り」。まずは体にいいことを

ヘアライターのさとゆみです。
今日は、健康的な髪を保つために、避けたいことをお伝えできたらと思います。ただ、その話をする前に、知っておいてほしい大前提が2つあります。

ひとつは、「髪のために大切なこと=体のために大切なこと」であるということ。
髪は古来から「血余(けつよ)」と呼ばれていて、「血の余り」、つまり全身に血をめぐらせたあとに余った血が向かう場所と言われています。

人間の体は命に関わる部分を優先的に機能させる力があります。ですから、全身状態がよくないと、髪まで栄養が行き渡りません。体が弱っているときに、いくらヘアケアをしても、なかなか成果が出ないのはそういった理由です。
ですから、まずは、自分の心身の健康状態を整えることを意識しましょう。

ふたつめは、「髪は死滅細胞である」ということ。
身もふたもないかもしれませんが、髪はすでに死んだ細胞でできています。(もし、髪が生きていたら、痛くて切れないはずですよね)。死滅細胞ですから、そこに何をしても、髪が「元気に復活」したり、「生き生きと蘇ったり」はしません。私たちライターが、トリートメントやヘアオイルに、そのようなキャッチコピーをつけると、それは過大広告になってしまいます。
それでは、ヘアケアは無駄なのかというと、そうではありません。なぜなら、髪は死滅細胞だけど、頭皮は生きているからです。頭皮を健やかに保つことができれば、次に生えてくる髪の健康状態もよくなります。また、すでに死滅細胞となった毛であっても、それを保湿したりコーティングすることによって、それ以上のダメージを防ぐこともできます。

これから書く「避けたほうがいいこと」は、①頭皮環境を悪くしないため、②これ以上の髪の毛のダメージを防ぐためのものだと思ってください。

健康な髪のためにできること

という大前提のもとで、髪を健康に保つために避けた方がいいことをお話しします。
まずは、ストレス、かたよった食生活、睡眠不足、運動不足などがあげられます。これは、先ほど前提1でお話ししたことでもわかるように、髪だけではなく、体全体にとって避けたほうがいいことですよね。

ちなみに、これは、クレアージュの浜中院長に聞いて初めて知ったのですが、円形脱毛症の主な原因は、ストレスではなく、アレルギーなのだそうです。ただし、アレルギーは、それがどんなものであっても、ストレスがあるときに悪化する傾向があります。ですから、アレルギーの一種である円形脱毛症を治療する際にも、ストレスは大敵なのだそう。

また、「次に生えてくる髪を健康なものにする」という面では、頭皮に余計な負担をかけないことが大事です。
具体的には、紫外線の影響をできるだけ受けないようにしましょう。春夏の紫外線が強い時期には、帽子をかぶったり、日傘をさしたり、頭皮用のスプレーをするなどして、頭皮ができるだけ紫外線をあびないように工夫してください。コラム6で紹介したように、分け目をジグザグにして、分け目をきっちりつくらないのもひとつの手です。

さらに、頭皮は乾燥にも弱いです。これは紫外線による乾燥もありますが、エアコンなどでも乾燥しやすくなります。乾燥を防ぐためにも、できるだけくっきり分け目をつくらないようにしましょう。

もうひとつ。頭皮を守るためには、できるだけ朝シャンをしないようにするのもポイントです。朝シャンをすると、寝ている間に頭皮から出た自然な皮脂まで剥がしてしまうことになります。この皮脂は、頭皮を紫外線や乾燥から守る手助けをしてくれるので、これを朝シャンで根こそぎ洗い流してしまうのは、もったいないのです。
髪はできるだけ夜に洗いましょう。夜に髪を洗えば、頭皮の汚れも綺麗になりますので、清潔な毛穴から元気な髪の毛が生えてきやすくなります。

髪の毛は死滅細胞だと言いましたが、今生えている髪の毛を守るためにできることはあります。
たとえば、髪は濡れているときに一番もろくて、栄養分も外に流れていってしまいやすくなります。ですから、シャンプーをしたらできるだけ早く髪を乾かしましょう。自然乾燥のほうが、髪が傷まないと思っている人もいますが、これは思い違いです。

乾かし残しがあると、頭皮に雑菌が繁殖しやすくなったり、においのもとになったりするので、生乾きは避けましょう。
また、摩擦も禁物。髪をゴシゴシ洗わない。ゴシゴシ拭かないといったことも気をつけてくださいね。夜、ナイトキャップを使うのもおすすめです。

ヘアライター 佐藤友美(さとゆみ)

日本初のヘアライター。 約20年のヘアライター人生で、約4万人、200万カットものヘアスタイル撮影に立ち合う。「美容師以上に髪の見せ方を知っている」とプロも認める存在で、日本はもとより、海外でも美容師向けの講演を行い、セミナーを受けた美容師はのべ3万人を超える。
歯切れのいい解説で、NHK「あさイチ」、MBS・TBS系「林先生が驚く 初耳学! 」などのテレビ、ラジオ番組などで活躍する一方、ヘアアドバイザーとして全国の女性の髪の悩みにこたえ、高い満足度を得ている。現在、ESSEonline「ヘアの問題白黒つけます」やmi-mollet(ミモレ)「さとゆみの『ドラマな女たち』ヘア&メイクcheck」などを連載中。著書に、ベストセラーとなった『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版)、『女は、髪と、生きていく』(幻冬舎)などがある。近著に『髪のこと、これで、ぜんぶ。』(かんき出版)。