この記事の監修者

医療法人社団ウェルエイジング
Dクリニック東京 ウィメンズ

チーフ 糸井 麻美 (いとい あさみ)

2013年、クリニックに入職。入職時より女性の発毛治療と抗加齢医学を学び、カウンセラーとして患者さまからのお悩みをお聞きし、治療前の不安な気持ちに寄り添い、安心して治療を開始できるように心を尽くしてきた。
現在はDクリニック東京 ウィメンズ のチーフスタッフとして活躍中。患者さま一人ひとりに丁寧に向き合う診療を行うよう、スタッフに対して接遇向上や発毛治療に関する知識の強化を図るとともに、患者さまが心地よく過ごせる雰囲気づくり等にリーダーとして注力している。

円形脱毛症は、女性、男性、人種、世代を問わずに発症する脱毛症です。まだ発症のメカニズムや治療法などは、現在でも研究中ですが、自己免疫の異常によると考えられており、女性の場合は産後に発症するケースもあると言われています。
ある日突然ゴソッと抜ける円形脱毛症の原因と対策を知り、治療に生かしましょう。

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知っているようで知らない「円形脱毛症」

円形脱毛症は、10円玉の大きさで部分的に脱毛する症状などで、昔から知られる脱毛症です。
実際には、円形だけではなく楕円形などの脱毛斑が突然生じ、大きさや個数はさまざまで、重症になると、髪の毛だけにとどまらず、まゆ毛やまつ毛、その他全身の体毛に及ぶこともあります。
軽度のものは自然治癒することもあります。
また、一度治っても再発する場合もあります。

女性の場合、髪型によっては自分ではなかなか気づかず、美容院で指摘されて気づくことも多いようです。
「円形脱毛症になった」ショックと「それを他人から指摘された」ショックのWショックは辛いですね。

円形脱毛症の原因や有効な治療法、結局治るのか、治らないのかなど、今回は円形脱毛症について深掘りしていきましょう。

円形脱毛症とは

円形脱毛症の原因その1:自己免疫疾患

円形脱毛症の発症原因について、かつては「ストレス説」が主でしたが、近年では「自己免疫疾患説」が有力となっています。

自己免疫疾患とは

本来体を守るはずの自己免疫のシステムに異常が起こり、自分自身の細胞や組織を攻撃し、障害や病変が起こることによる疾患です。
Ⅰ型糖尿病、関節リウマチ、バセドウ病、橋本病など、たくさんの疾患がこの自己免疫の異常によるものです。

「本来、体を守るはずの免疫システムに、なぜ異常が起きるのか」という根本原因には、感染症や薬剤、遺伝子異常などが関与していると考えられていますが、まだ完全に解明されていません。

円形脱毛症は、Tリンパ球が毛根を誤認して攻撃することで起きる

円形脱毛症の場合、骨髄で生成されたリンパ球が分化されて、免疫反応に重要な働きをする「Tリンパ球」が毛根を異物と勘違いして攻撃してくることで、成長期の毛母細胞が縮んで休止状態になってしまうことで起こるとされています。
しかし、なぜ毛根を異物と認定してしまうのか、という根本の原因までは突き止められていません。
しかし、近年の研究によって「自己免疫反応を起こしやすい体質」が関連している可能性も指摘されています。

円形脱毛症の原因その2:甲状腺疾患や膠原病など

膠原病や甲状腺疾患と一緒に円形脱毛症を発症している場合もあります。
その場合は、微熱や疲労感などの症状を伴うことも多いので、思い当たる場合は、迷わず医師に相談しましょう。

円形脱毛症の原因その3:遺伝

円形脱毛症の発症には遺伝が関係していると言われます。
かといって家族に円形脱毛症の人がいれば必ず発症するかと言えばそうではありません。同じ遺伝子を持つ一卵性双生児であっても、一人が円形脱毛症を発症しても、もう一人も同じように必ず発症するとは限らないようです。もしもご家族に円形脱毛症を発症する人がいたとしても発症しないケースもありますから、あまり深く考えない方がいいでしょう。

円形脱毛症の原因その4:アトピー性皮膚炎

円形脱毛症の患者様の40%以上がアトピー素因を持っていると言われます。
また、患者様の23%がアトピー性皮膚炎を合併しているというデータもありますから、円形脱毛症とアトピーの間には深い関係がありそうです。
このあたりも今後の研究に期待したいところです。

円形脱毛症の原因その5:ストレス

以前は、円形脱毛症の原因の1つはストレスだとされていましたが、その後研究が進み、現在では、ストレスは、円形脱毛症の直接的な原因というよりは、誘因の1つと捉えられています。
強いストレスが交感神経やホルモン分泌に影響し、血行不良や内分泌疾患、自己免疫疾患などを引き起こすことで、結果として円形脱毛症を発症することは考えられます。
しかし、大規模な自然災害に見舞われた地域で円形脱毛症の発症数を比較しても、平常時との差異は見られなかった、との報告もあります。

女性の円形脱毛症の種類いろいろ

女性の円形脱毛症にはいくつかの種類があります。

単発型

一番よく見られるタイプです。10円玉~500円玉大のエリアに脱毛が発生します。
発症年齢の幅が広く、男女の比率にも特に差異はありません。単発型の約80%が1年以内に治癒すると言われています。

多発型

2ヶ所~複数ヶ所の脱毛エリアが認められます。このタイプは、再発を繰り返すことも多いと言われています。
複数の脱毛エリアが融合して不整形になったり大きくなったりすることもあります。
適切な治療を行っても、完治するのに半年~2年程度かかることが多いようです。
単発型が悪化して、多発型へと移行することもあります。

全頭型

脱毛部分が拡大して、頭部全体にまで及んでしまい、ほとんどの髪の毛が抜け落ちてしまいます。
非常に治りにくい例が多いため、治療とともに、かつらの着用などを考えることが必要でしょう。

蛇行型

後頭部や側頭部などの、髪の生え際が帯状につながって脱毛します。
治療期間が複数年にわたる場合もあります。

汎発型

頭髪だけでなく、まゆ毛やまつ毛、体毛など全身の毛が抜け落ちてしまうタイプです。
円形脱毛症の中でも一番重度とされており、治療は長期にわたります。

どうやって予防したらいい? 女性の円形脱毛症

円形脱毛症は突然発症することが多く、ほとんど予兆もなく、予防することも難しいと言われています。
しかし、高確率ではないにせよ遺伝的な要素があるため、家族内で発症した人がいる場合は、発症する可能性が若干高くなります。また、稀に爪がでこぼこしたり、粗くなったりしたような異常が現れたのちに脱毛が始まることもあると言われています。
心当たりがある場合は、常日頃から抜け毛のチェックをしたり、美容師さんに見つけたら教えてもらうように頼んでおいてもいいでしょう。

女性は妊娠出産時に円形脱毛症を発症する場合がある

女性の場合、一部では「妊娠出産時に、ホルモンの分泌量の急激な変化に起因して円形脱毛症を発症する場合がある」とも考えられているようです。
アトピーなどの免疫異常の疾患を持つ場合に併発しやすいとも言われていますので、当てはまる人は注意してもいいかもしれません。

どうやって予防したらいい? 女性の円形脱毛症

女性の円形脱毛症はどんな治療が行われるの?

円形脱毛症の治療方法は、女性でも男性でも違いはなく、いくつかの療法があります。

前述のように、円形脱毛症にはいくつかのタイプがあり、軽度の円形脱毛症は自然治癒が望めますが、重度の円形脱毛症は進行し、全身の毛が抜けてしまうこともあります。

しかし、発症した円形脱毛症がどのタイプの円形脱毛症なのかを見分けることは、とても困難です。
円形脱毛症に気づいたら、早めに医療機関で適切な治療を受けることが、早期治癒への近道です。

ステロイド局所注射療法

単発型や多発型の円形脱毛症に有効な治療法です。
炎症や免疫機能を抑える効果のあるステロイドを、脱毛しているエリアに注射で注入します。
注射した箇所にのみ発毛が見られるため、広範囲の脱毛には向きません。
高い効果がある反面、副作用の注意も必要です。
成長過程にある子どもは、成長障害を起こす恐れがあるので、子どもに対しては行いません。
注射の際に強い痛みがあること、副作用として注射部位が陥没する場合があるということに注意が必要です。

局所免疫療法

患部に、皮膚がかぶれたりただれたりする薬を塗布することで、人工的に頭皮に炎症を起こさせます。
Tリンパ球の攻撃対象を毛母細胞から炎症を起こした頭皮表面に変えることで、免疫の正常反応を試みます。
個人差があるものの自己免疫反応を抑制する効果が期待できると考えられています。
比較的広範囲に脱毛している患者様に対して行われる治療で、60%以上の人に有効だとされていますが、もともとアトピー性皮膚炎や湿疹のある人は、一時的に症状が悪化することもあるので、注意を要します。
なお、こちらの治療は保険適応外になります。

ステロイド外用療法

脱毛面積がさほど広くなく、発症からの時間があまり経過していない場合に行われるもっとも一般的な治療です。
炎症を抑え、抜け毛を防ぐ働きがあります。

ミノキシジル外用療法

AGA(男性型脱毛症)の治療薬として知られるミノキシジルは、毛母細胞の働きを活性化し、髪の成長を促すことで発毛・育毛し、この働きによって円形脱毛症の治療においても効果を発揮することがあります。

一般的に、ミノキシジルを使った頭髪治療は、健康保険の適用外ですが、円形脱毛症の場合は例外的に保険適用が認められています。
ミノキシジル外用薬は一般用医薬品として薬局・ドラッグストアでも購入して使うことができますが、これらの適応症状は「AGA・FAGA」「壮年性脱毛症」を対象としています。
治療にミノキシジルを使用したい場合は、皮膚科を受診して相談した方が良いでしょう。

飲み薬として処方されるもの

飲み薬として処方される薬には例として下のものが挙げられます。
・抗アレルギー剤
・ステロイド内服薬

いずれも、処方されたら医師の指示にしたがってきちんと服用しましょう。

女性の円形脱毛症の治療なら、発毛治療専門クリニックがおススメ

発毛治療は、もちろん皮膚科でも可能です。
皮膚科のほうが行きやすいと考えている人が多いこともあって、皮膚科での治療を試みる人が多いと思われます。
確かに発毛治療専門クリニックは、なんとなく行きにくいと感じる人が多いのも事実です。

でも、今回は、それでも発毛治療専門クリニックでの治療をお勧めしたいと思います。なぜなら…

女性の円形脱毛症や、その他頭髪のお悩みには「女性専門の頭髪治療専門クリニック」

ある日突然、ある範囲だけゴソッと髪の毛が抜けるものは、円形脱毛症とみてまず間違いありません。しかし、中には他の疾患を併発しているものや、タイプによっては早期に治療した方がいい場合もありえます。
1人で悩まず、皮膚科や頭髪治療専門のクリニックを受診することをお勧めします。

頭髪治療専門クリニックの多くが、女性来院者に対して細かな配慮を施した設備を用意し、
女性専用の待合室をつくったり、他の人と一切顔を合わせることのないよう動線を工夫するなどしています。安心してご利用ください。

まずは、その円形脱毛症が、「円形脱毛症」なのか否かの判定から始めませんか。
そして自分にはどんな対策が必要かをきちんと確かめましょう。

まずは無料カウンセリングから。
少しの勇気で、今後の人生が明るくなるはずです。
ウィメンズヘルスクリニック東京 無料カウンセリングフォーム

女性の円形脱毛症の治療なら、発毛治療専門クリニックがおススメ

まとめ

女性の円形脱毛症についての記事はいかがでしたか。

円形脱毛症は、自然治癒もあり得ますが、治療が難航する場合もあります。
医師のアドバイスにしたがって治療を続けることで改善が期待できますから、気長に治療を続けましょう。

女性の場合、ヘアスタイルを工夫したり、ヘアアクセサリーなどを利用することである程度カバーすることができます。
最近は、オシャレなウィッグも市販されています。
オシャレを楽しみながら、円形脱毛症が改善されるといいですね。

(参照)
日本皮膚科学会 円形脱毛症治療ガイドライン2017年版
日本皮膚科学会 円形脱毛症治療ガイドライン2010年版
円形脱毛症.com

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