ヘアライター佐藤友美の 人生は髪から変わる

Special Hair Column

2

年齢を重ねるほど髪>顔

ブランドバッグを買うよりも……

ヘアライターのさとゆみです。
私は以前、40歳からのヘアスタイル&ヘアケアサイトの編集長をしていました。このサイトでは、美容師のみなさんに協力していただき、実際に美容院に長く通っているお客さまを紹介してもらって撮影をしていました。
撮影にいらっしゃる方々は、プロのモデルさんではありません。でも、撮影をしていて驚くのは、みなさん本当に若々しくて美しいこと。40代の方であれば、3〜5歳若く見えるなんて当たり前。50代、60代の方々であれば、10歳以上若く見える方もたくさんいます。

彼女たちにその若さの秘訣を聞くと、「ヘアスタイルの撮影だから言うわけではないけれど……」と、服装やメイク以上に、髪に意識をはらっていると言う方が続出でした。ある50代の女性は、にっこり笑ってこうおっしゃいました。
「ブランドバッグひとつ買うお金があれば、1年〜2年分の美容院代になるのよ。それに、髪だけ綺麗にしておけば、どこにいっても『綺麗ですね』『お若いですね』って言われるのだから、バッグを買うよりよっぽどいい投資じゃない?」

たしかに、年齢を重ねれば重ねるほど、女性の若々しさは、髪と直結するような気がします。若さだけではありません。髪が整っている人は、生活が整っていそうだし、なんだか幸せそうに見えます。
年齢を重ねるほど、髪>顔。髪は顔以上に存在感を発揮するなと感じます。

それで思い出した話があります。
同窓会の話です。

同窓会で差がつくのは髪

私はいま45歳です。先日、久しぶりに高校時代の同窓会がありました。私は出席できなかったのですが、ずいぶんと盛り上がったそうです。
友人がそのときの話をしてくれたのですが、その同窓会で2人、ものすごくモテモテだった女性がいたそうです。名前を聞いても思い出せなかった私に、彼女は写真を見せてくれました。それでうっすら記憶が蘇ってきたのですが、その2人、学生時代は決して目立ったタイプではありませんでした。

でも、同窓会の写真を見ると、たしかにその2人が際立って美しさを爆発させています。「なんだなんだ? この美人オーラは?」と思って他の写真を見ると、なるほどと思いました。2人とも、髪がものすごく綺麗で素敵に似合っているのです。
もちろん、顔立ちも綺麗です。だけど、顔立ちが綺麗な女性は、彼女たち以外にもたくさんいます。彼女たち2人が突出して美しく見えたのは、やはり、髪の美しさだなと感じました。

髪、あなどれない。
同窓会が入ったら、まず、ケアすべきは髪だなと思いました。

人は、自分を扱うように人にも扱われる

私は女性誌の仕事が長かったので、いろんな女性のインタビューをさせてもらいました。そして、美しいと言われる女性たちをたくさん観察してきました。そこで考えるようになったのは、女性から醸し出される「美人オーラ」の正体について、です。

というのも、こういった取材をしていると気づくことがあるのです。それは、顔が綺麗でもなぜだか美しく見えない人もいれば、顔は普通でも美しく輝いて見える人もいるということ。つまり、「美人=顔(だけ)が綺麗」では、決してないのです。

では、何が女性を美しく輝かせるのか。それを考えていたときに、ある人が、こんな言葉をヒントにくれました。
「人は、自分を扱うように、人にも扱われる」という言葉です。

自分のことを、「どうせ、私はおばちゃんだから」と雑に扱う人は、周りの人もその人を雑に扱います。でも、自分のことを丁寧に扱って美しくあろうとする人は、周りの人もそのように扱います。これが、美人オーラの正体なんだよ、と言うのです。

なるほど。そうであれば、髪が綺麗な人が何割増しにも美しく見えるのにも納得がいきます。髪が綺麗な人というのは、「自分に手をかけている感じ」が如実に出るのでしょう。「自分を大切にしている人」というオーラがあるから、私たちもその人を大切に扱おうと考えるのです。

だから、やはり。
髪が美しい人は、丁寧に扱われるし、モテるんだなと納得しました。
やっぱり、髪、あなどれません。

ヘアライター 佐藤友美(さとゆみ)

日本初のヘアライター。 約20年のヘアライター人生で、約4万人、200万カットものヘアスタイル撮影に立ち合う。「美容師以上に髪の見せ方を知っている」とプロも認める存在で、日本はもとより、海外でも美容師向けの講演を行い、セミナーを受けた美容師はのべ3万人を超える。
歯切れのいい解説で、NHK「あさイチ」、MBS・TBS系「林先生が驚く 初耳学! 」などのテレビ、ラジオ番組などで活躍する一方、ヘアアドバイザーとして全国の女性の髪の悩みにこたえ、高い満足度を得ている。現在、ESSEonline「ヘアの問題白黒つけます」やmi-mollet(ミモレ)「さとゆみの『ドラマな女たち』ヘア&メイクcheck」などを連載中。著書に、ベストセラーとなった『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版)、『女は、髪と、生きていく』(幻冬舎)などがある。近著に『髪のこと、これで、ぜんぶ。』(かんき出版)。