ヘアライター佐藤友美の 人生は髪から変わる

Special Hair Column

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育毛剤は30代から使っていい

以前よりずっと話やすくなった、薄毛の悩み

ヘアライターのさとゆみです。

ひと昔前は、薄毛に悩むというと男性のイメージが強かったかもしれません。でも、薄毛ケアに関する市場は10年くらい前から、男性よりも女性のほうが大きくなっていると言われています。
育毛剤や、養毛剤、ヘアウィッグや、頭皮ケアのシャンプー、頭皮ケアマッサージャーなど、女性向けの薄毛対策商品も最近は充実してきています。

これまでは、なかなか大きな声で相談しにくかった薄毛の悩みですが、最近では、雑誌でもウェブ記事でもずいぶん話題にされていますよね。
私は普段、テレビ番組や、ファッション誌などのメディアで取材を受けることが多いのですが、近年、急激に増えたのが、薄毛をカバーするためのスタイリング方法や、普段のヘアケアの記事です。
ファッション誌でも、そのような悩みを特集してくれるようになったので、薄毛の悩みは以前よりもオープンにしやすくなってきましたよね。

私自身も、薄毛に関する取材をさせていただく機会が増えました。そこでひとつ、気づいたことがあります。
美容院で働く、女性美容師さんたちの髪について、です。

私の周りの40代、50代の女性美容師さんには、髪を胸下まで伸ばしたロングヘアの美容師さんがたくさんいます。
エイジング毛で、そこまでの長さを美しくキープするのは大変だと思います。そこで、「どうして、そんなに長く伸ばしているのですか?」と聞くと、「お客様のための実験台になるのに、自分の髪で試すのが一番いいから」と答える美容師さんが一番多いのです。

髪に良いと言われるシャンプーやトリートメント、頭皮用の美容液といったヘアケア商品だけではなく、新しく出たヘアカラー剤やパーマ液も、すかさず自分の髪で試すのだとか。そこで、どれくらいのダメージが出そうか。どうすれば、綺麗に髪をキープできるかなどを考えて、その技をお客様にお伝えしているのだそう。頭が下がります。
たしかに、明るい髪色に染められたロングヘアなのに、髪の状態がすごく良さそうな美容師さんのおすすめ商品って、信憑性ありますよね。

30代から育毛剤を使っている女性美容師さんが多い

そんな、「自分の髪だって商売道具」と考える女性美容師さんたち。そんな彼女たちに、エイジングによる髪の悩みはないのかと聞くと、やはり、白髪ケアや薄毛ケアには、なみなみならぬ意識をはらっているようです。

私が話を聞いた40代、50代の女性美容師さんの半数以上は、30代のころから育毛剤を使っているそうです。
育毛剤というと、薄毛が気になり出してから使うものだと思っていたのですが、髪のプロは予防的に気軽に育毛剤を使っていると知って驚きました。
これて、20代や30代から、化粧水や美容液に気を使っているのと、きっと似たような感覚なのだと思います。

いま、すでに薄毛が気になっている人はもちろんですが、今後、綺麗な髪を保っていきたいという人にも、育毛剤おすすめですよ。
育毛剤はただつけるだけではなく、マッサージすることも大事。血行がよくなるように、生え際や太いリンパの通っている耳後ろをマッサージするといいですよ。頭皮用マッサージブラシと組み合わせるとさらにGOODです。

もし、あなたの担当の美容師さんが、女性美容師さんだったら、育毛剤の話だけではなく、普段のヘアケアの話や、髪にいい習慣など、ぜひ聞いてみてください。

普段から美容に意識をはらって、いろんなヘアケア法や、商品を試し尽くしているプロの話は、いつ聞いても勉強になります。
そういえば、同窓会にいくと、美容師の友人が一番若々しく綺麗だったのを思い出します。大人になれば、顔以上に髪の印象が、見た目年齢や見た目の美しさを左右します。
せっかくお金を払って美容院に行っているのですから、髪を切ってもらうだけではなく、役に立つ情報もたくさん教えてもらってくださいね。

ヘアライター 佐藤友美(さとゆみ)

日本初のヘアライター。 約20年のヘアライター人生で、約4万人、200万カットものヘアスタイル撮影に立ち合う。「美容師以上に髪の見せ方を知っている」とプロも認める存在で、日本はもとより、海外でも美容師向けの講演を行い、セミナーを受けた美容師はのべ3万人を超える。
歯切れのいい解説で、NHK「あさイチ」、MBS・TBS系「林先生が驚く 初耳学! 」などのテレビ、ラジオ番組などで活躍する一方、ヘアアドバイザーとして全国の女性の髪の悩みにこたえ、高い満足度を得ている。現在、ESSEonline「ヘアの問題白黒つけます」やmi-mollet(ミモレ)「さとゆみの『ドラマな女たち』ヘア&メイクcheck」などを連載中。著書に、ベストセラーとなった『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版)、『女は、髪と、生きていく』(幻冬舎)などがある。近著に『髪のこと、これで、ぜんぶ。』(かんき出版)。